教員から人材業界へ転職できる?|キャリアアドバイザーの仕事と向き・不向きを解説
どうも!こんにちは、1児の数学教師です。(^o^)/
今から限りある人生の過ごし方についての授業を始めたいと思います。
「生徒の進路相談に乗るのは、教員の仕事で1番好きだった」
「人の話を聞いて、背中を押す仕事なら学校の外でもできるんじゃないか」
「でも、人材業界ってノルマが厳しいって聞くし、実際どうなんだろう」
転職先を考えていて、人材業界が気になっている先生はいませんか。
その直感は的を射ています。
人材業界の仕事の中心は、人の話を聞き、その人に合った次の道を一緒に考えることです。
生徒と一緒に進路選択をしてきた先生にとって、学校での経験がこれほど活きる業界は多くありません。
ただし、学校と人材業界では評価のされ方がまったく違います。
そこを知らないまま飛び込むと「こんなはずじゃなかった」と感じることになりかねません。
人材業界は教員の経験がそのまま活きる、相性のいい業界です。
私たちは日々生徒の悩みや相談を聞いて、その生徒が前向きに学校生活を送れるようにしたり、進路決定できるような声掛けをしています。
つまり「人の話を聞いて、進路を一緒に考える力」という教員の日々の経験がそのまま活きる業界なんです。
ただし「成約の数」で評価される世界なので、そこに納得できるかどうかが分かれ目になります。
人と向き合う仕事が好きで、数字の目標も「人の役に立った結果」として前向きに受け止められる先生なら人材業界は有力な選択肢です。
この記事では、
- 教員が人材業界で評価される3つの理由と主な仕事
- 学校とは違う点
- 人材業界に向いている人・向いていない人
- 人材業界への転職を進めるときのポイント
を、お話しします。
ぜひ最後まで読んで、明日から実践できるヒントをつかんでください。
私は10年以上公立高校の教師として数学を教えていましたが、そのときの働き方に疑問を感じ、国立大附属高校に転職しました。
私のプロフィールに興味のある方はコチラ→🔗1児の数学教師ってどんな人?
今回の授業のテーマは【教員経験を活かして、人材業界で働くための考え方】です。
人材業界と聞いても、ピンとこない先生もいるかもしれません。
でも、みなさんが転職活動で頼りにする「転職エージェント」こそが、人材業界の仕事そのものです。
私の妻が転職したとき、転職エージェントの担当者が、内定が出た会社について「ここに決めるべきです」と、はっきり背中を押してくれました。
転職が当たり前になった今でも、
・内定をもらった会社のどこに決めるべきか
・まだ転職活動を続けるべきなのか
・この会社でどこまで働き続けられるか
という判断は、自分ひとりでは難しいものです。
だからエージェントからのあの一言には近くで見ていた私も救われました。
人の話を聞き迷っている人の背中を押す
これは、私たち教員が進路指導の場面で毎年やってきたことと驚くほどよく似ています。
私も1年生から持ち上がった学年を3年生で送り出すまで、生徒一人ひとりの進路に向き合ってきました。
ただ、似ているからこそ、違いも知っておいてほしいのです。
学校では生徒の進路が決まっても、先生の評価や給料は変わりません。
でも人材業界では、それが仕事の成果として数えられます。
みなさんが人材業界の良いところも厳しいところも知ったうえで納得して選べるように。
まずは一緒に、教員が人材業界で評価される理由から確認していきましょう。
教員が人材業界で評価される3つの理由
まずは教員の経験がなぜ人材業界で活きるのか、そしてどんな仕事があるのかを整理します。
まずは教員が評価される理由です。
- 人の話を聞き本音を引き出していた
- 相手に合わせてわかりやすく説明してきた
- 人の成長と次の一歩を支えてきた
詳しくみていきましょう。
理由①:人の話を聞き本音を引き出してきた
進路面談や保護者面談で相手が本当に考えていること、やりたいことを引き出す。
これは教員が毎日のようにやってきたことです。
生徒が
✅️どんな進路を進みたいのか、
✅️本当に自分のやりたい道なのか、
✅️親から勧められた道なのか、
✅️その進路に進んで、どんな人生を送ろうとしているのか、
そういったことを面談を通して理解し、背中を押し、時にはもう一度考えさせる。
人材業界の面談で1番求められるのが、求職者が言葉にできていない不安や希望を聞き取る力です。
私も担任のときは、自分のクラスの40人に加えて、相談に来るほかのクラスの生徒10〜20人の進路の話を聞いていました。
毎年50〜60人と面談してきた経験は人材業界の面談にそのまま重なります。
理由②:相手に合わせてわかりやすく説明してきた
授業では生徒の理解度に合わせて、伝え方を変えてきました。
授業準備でも、
・どこが引っかかりやすいのか、
・特に大事なポイントはどこなのか、
・どういった部分と間違えやすいのか、
を念頭に置いて教材研究をします。
さらに授業中にも、生徒の表情、手の進み具合を見ながら、もう少し説明した方がいいのか、問題を解く中で理解させたほうがいいのか、を考えながら授業を進めます。
人材業界でも、求人の内容や業界のしくみを相手にわかる言葉で説明する場面がたくさんあります。
教員の説明力はそのまま武器になります。
理由③:人の成長と次の一歩を支えてきた
生徒の進路が決まったときの喜びを知っているのが教員です。
生徒たちが
・どんな努力をし、
・どんなことで悩み、
・どんな進路を選択し、
・どんな大人になっていくのか、
そういったことを見届けてきました。
人材業界の仕事も誰かの人生の節目を支える仕事です。
・前職ではどんなことに困っていたのか
・その人に合った仕事はどんなものか
・仕事を通してどう成長したいのか
といった部分を考えてサポートしていきます。
「人の役に立ちたい」という気持ちをそのまま仕事にできます。
人材業界の主な仕事
人材業界にはいくつかの仕事があります。
教員から目指しやすいのは次のような仕事です。
・キャリアアドバイザー
転職したい人と面談し、希望に合う求人を紹介したり、書類や面接の準備を手伝ったりする仕事です。
教員の進路指導に1番近い仕事です。
・法人営業(企業側の担当)
人を採用したい会社を訪ね、どんな人がほしいのかを聞き取り、求人をつくる仕事です。
キャリアアドバイザーと分担している会社も1人で両方を担当する会社もあります。
・研修・人材育成の仕事
企業の社員向けに研修を企画したり、講師をしたりする仕事です。
授業の経験がそのまま活きます。
・派遣のコーディネーター
派遣で働く人と派遣先の会社をつなぎ、働き始めてからの相談にも乗る仕事です。
転職エージェントの担当者の仕事こそ人材業界の仕事。教員の進路指導とよく似ています。
学校とは違う点
ここからは人材業界を目指す前に知っておいてほしい学校との違いを紹介します。
良いところだけでなく、厳しいところも正直にお伝えします。
違い①:成果が「数字」で評価される
1番大きな違いがこの部分です。
人材業界では、
✅️何人の転職が決まったか
✅️どれだけの売上につながったか
といった数字で仕事が評価されます。
月ごとや四半期ごとの目標が決められている会社が多いです。
学校では、生徒の進路が決まっても、先生の給料は変わりません。
人材業界では成果が評価や給料に反映されます。
頑張りが目に見える形で返ってくるのは学校にはない面白さです。
その一方で、目標に届かない月が続くとプレッシャーを感じることもあります。
違い②:「相手のため」と「会社の売上」の間で迷うことがある
人材業界の売上は、求職者の転職が決まったときに、採用した会社から支払われる仕組みが多いです。
そのため、「求職者にとって本当に良い選択」と「会社の売上の間」で迷う場面が出てくることがあります。
教員は「生徒のため」を1番に考えて働いてきた人がほとんどです。
この迷いをどう受け止めるかは人によって大きく分かれるところです。
違い③:仕事のスピードが速い
求職者も企業も早く決めたいと考えています。
・面談の調整
・求人の紹介
・面接の日程の連絡
多くの人を同時に担当しながら、テンポよく進めていく必要があります。
年度単位でじっくり生徒と向き合ってきた学校とは時間の流れ方が違います。
ただ、連絡が多ければいいわけでもありません。
私の妻の担当者は、毎日のように連絡してくるのではなく、ほどよい距離感で連絡をくれる人でした。
妻は、毎日連絡が来ると「転職の準備をどれくらいしているか」を見張られているように感じてしまうタイプなので、その距離感がとても合っていたようです。
連絡の頻度は、相手に合わせて連絡の回数や声のかけ方を変える。
これは生徒一人ひとりに合わせて関わり方を変えてきた教員が得意とするところです。
人材業界に向いている人・向いていない人
ここまでの違いをふまえて人材業界に向いている人と向いていない人を整理します。
人材業界に向いている人
人材業界に向いていない人
どちらが良い・悪いではなく、自分に合うかどうかの目安にしてください。
向いている人の3つの特徴
進路指導や面談が、教員の仕事で好きだった人
人材業界の仕事の中心は面談です。
生徒の話を聞いて、一緒に進路を考える時間が好きだった先生なら、その時間が毎日の仕事になります。
頑張りが数字や給料で返ってくることにやりがいを感じる人
学校ではどれだけ頑張っても給料はほとんど変わりません。
そこに物足りなさを感じていた先生にとって、成果が目に見える形で返ってくる環境は大きな張り合いになります。
多くの人とテンポよく関わるのが苦にならない人
人材業界では何十人もの求職者を同時に担当します。
40人のクラスを持ちながら、ほかのクラスの生徒の相談にも乗ってきた先生なら、その感覚はイメージしやすいはずです。
向いていない人の3つの特徴
数字の目標があると、強いストレスを感じる人
月ごとの目標に追われることが、どうしても苦しいと感じる人には、負担が大きい仕事です。
1人の相手と、時間をかけてじっくり向き合いたい人
年度単位で生徒の成長を見守ることにやりがいを感じてきた人は、次々に担当が入れ替わるスピード感に、物足りなさを感じるかもしれません。
「売上」という視点を持つことに、どうしても抵抗がある人
人材業界では、求職者のためを考えながらも、会社の売上を意識することが求められます。「生徒のため」だけを考えて働きたい人は、この両立に苦しむことがあります。
自分がどちらに近いか確かめる方法
迷ったときはこれまでの教員生活をふり返ってみてください。
✅️進路面談の時期は、忙しくても「楽しい」と感じていたか
✅️行事や部活動で目標の数字があったとき、燃えるタイプだったか、苦しくなるタイプだったか
それでも迷うときは人材業界で働いている転職エージェントの担当者に仕事の楽しさとつらさを聞いてみてください。
向いていないと感じても、
・一人ひとりとじっくり向き合いたい → 教育に近い仕事
・人の成長を支えたい → 企業の研修・人材育成の仕事
という選択肢もあります。
向き・不向きも大事ですが、前向きに考えることはもっと大事です。
人材業界への転職を進めるときの3つのポイント
人材業界に興味を持ったら、次の3つのポイントを押さえて進めてください。
ポイント①:在職中に動く
どの業界への転職でも同じですが、教員を辞めてから探すのはおすすめしません。
収入が途切れると焦って条件の合わない会社を選んでしまいがちです。
教員を続けながら在職中に転職活動を進めてください。
ポイント②:担当者に仕事の実態を聞いてみる
人材業界を目指す先生には、他の業界にはない近道があります。
それは、自分が使う転職エージェントの担当者が、まさにその業界で働いている人だということです。
面談のときに、「この仕事のやりがいは何ですか」「大変なのはどんなところですか」と聞いてみてください。
・目標の数字のこと
・1日の流れ
・教員出身で活躍している人がいるか
現場の人から生の声を聞くことができます。
ポイント③:面談の実績を数字で伝える
人材業界の選考では「人と向き合ってきた経験」を具体的に伝えることが大切です。
・担任として、〇人の生徒の進路指導をした
・年に〇回の進路面談、〇回の保護者面談をした
・進学先や就職先が決まった生徒の数
私の場合なら
と書けます。
こうした数字を入れると「この人は、たくさんの人と面談してきた」と伝わります。
このブログで何度も伝えている「教員の転職の大原則」をお伝えしておきます。
①転職は後出しジャンケンと同じ
②転職にはリスクがあるけど、転職活動はノーリスク
③学校現場に戻る道もある
「転職」と「転職活動」はまったくの別物です。
転職活動は、いわば市場調査。
転職に向けて動いてみて、いい話がなければ、今の学校に残ればいいだけ(ノーリスク)。
教員の仕事は働いても働いても給料が変わりませんが、成果がそのまま給料に反映され、なおかつ「進路相談をしてきた経験」と「わかりやすく授業をする力」を生かせる、人材業界への転職は魅力的です。
「内定がでる」=「教員を辞める」というわけではありません。
年収や勤務体制などの条件が出てから行くか残るかを選べる。
だから「後出しジャンケン」なのです。
人材業界を目指すなら、まずは自分の担当者に話を聞く。これ以上の業界研究はありません。
よくある質問
Q. 人材業界はノルマが厳しいと聞きました。本当ですか?
- 多くの会社で成約の数などの目標があります。厳しさは会社や部署によって大きく違うので、目標の決め方や達成できなかったときの扱いを選考の中で確かめてください。
Q. 教員から人材業界に転職すると年収は上がりますか?
- 会社と成果しだいです。成果が給料に反映されるしくみの会社が多いので、上がる人もいれば、最初は下がる人もいます。給与のしくみは応募前に必ず確かめてください。
Q. 未経験でもキャリアアドバイザーになれますか?
- なれます。未経験から採用している会社も多く、教員の面談や進路指導の経験は評価されやすいです。まずは在職中にどんな求人があるのかを確かめてみてください。
Q. 人材業界が合わなかったらどうすればいいですか?
- 教員には講師として学校に戻る道も残っています。また、人と関わる経験を活かして、企業の人事や研修の仕事へ移る人もいます。一度選んだら終わりではありません。
まとめ:人と向き合ってきた経験はそのまま武器になる
教員が人材業界で、経験を活かして働くための考え方について、お話ししてきました。
最後にもう一度、この記事の結論をお伝えします。
人材業界は教員の経験がそのまま活きる、相性のいい業界です。
私たちは日々生徒の悩みや相談を聞いて、その生徒が前向きに学校生活を送れるようにしたり、進路決定できるような声掛けをしています。
つまり「人の話を聞いて、進路を一緒に考える力」という教員の日々の経験がそのまま活きる業界なんです。
ただし、成約の数で評価される世界であることに納得できるかが分かれ目です
そのうえで、本文でお伝えした大事なことをもう一度整理します。
教員が人材業界で評価されるのは、
✅️相手の本音を引き出してきたこと
✅️相手に合わせてわかりやすく説明してきたこと
✅️人の成長と次の一歩を支えてきたこと
が理由です。
キャリアアドバイザーの仕事は進路指導によく似ています。
一方で、学校とは違う点もあります。
・成果が数字で評価されること
・相手のためと会社の売上の間で迷う場面があること
・仕事のスピードが速いこと
この違いを前向きに受け止められるかどうかで、向き・不向きが分かれます。
ただ、相手に合わせて関わり方を変える力は、教員がもともと持っている強みです。
そして人材業界を目指すなら、自分が使う転職エージェントの担当者に仕事の実態を聞いてみてください。
私の妻の背中を押してくれた担当者のように、その人たちこそが人材業界で働く先輩です。
最後に、もう一度だけ言わせてください。
生徒の進路に向き合ってきた経験は、学校の外でも誰かの人生の節目を支える力になります。
今までの経験がすべてつながっています。
▶転職の全体像を知りたい方は完全ガイドへ
私はこのブログを通じて、多くの人に
✅️いつでも転職出来る状態にする
✅️やりたいことを仕事にする
✅️仕事を通して自己実現を目指す
ということが出来るようになってほしいと本気で考えています。
すべての働く人がいつでも転職できるだけの「市場価値」を持てたとしたら、みなさんの生き方すらも変わると断言できます。
ましてや、みなさんは教師として子どもたちに対して
「やりたいことがあるなら挑戦しよう」
「夢を叶えるために頑張ろう」
「人生は1回しかないよ」
というような話をしていると思います。
子どもたちにそういった話をしているみなさんが転職を考えたのなら、それは挑戦するタイミングです。
教師が挑戦しないのに、子どもが挑戦するわけありません。
挑戦している教師の姿を子どもたちに見せることも教育の1つ。
これからも仕事を通して「目指すのは大好きな自分」を実現するための発信をしていきたいと思います。
ということで今日の授業を終わります。






