どうも!こんにちは、1児の数学教師です。(^o^)/
今から限りある人生の過ごし方についての授業を始めたいと思います。
「IT業界って、給料も高そうだし、働き方も自由そう」
「でも、プログラミングなんてやったことがない」
「文系だし、パソコンも得意じゃない。無理だよね?」
教員の転職先としてIT業界を考えたとき、多くの先生がここで諦めてしまいます。
そこのみなさん、諦めるのはまだ早いです。
たしかに、未経験からエンジニアになるのは簡単ではありません。
でも、IT業界の仕事はプログラミングだけではないのです。
つまり今回の授業の結論はこれです。
エンジニア以外なら教員経験は十分に武器になります
近年、IT業界はめちゃくちゃ伸びています。
年収を上げるための転職では「伸びている業界に身を置く」ことは必須です。
でも、IT業界と一括りにしても、職種の選び方で難易度が大きく変わります。
・エンジニア(プログラマー)を目指す → 難易度は高い。学習期間が必要
・エンジニア以外の職種を狙う → 教員経験がそのまま武器になる
つまり職種をしっかり選択できれば、教員からIT業界への転職は可能だということです。
この記事では、
- 教員がIT業界に転職できる理由
- プログラミングができなくても目指せる職種
- 現実的な難易度と準備すべきこと
を、順番に説明していきます。
ぜひ最後まで読んで、明日から実践できるヒントをつかんでください。
私は15年以上公立高校の教師として数学を教えていましたが、そのときの働き方に疑問を感じ、国立大附属高校に転職しました。
私のプロフィールに興味のある方はコチラ→🔗1児の数学教師ってどんな人?(準備中)
今回の授業のテーマは【教員からIT業界への転職】です。
多くの先生が「IT=プログラミング」と思い込んで諦めますが、IT業界には
✅️営業
✅️企画
✅️人材育成
✅️カスタマーサポート
など様々な役割があります。
そして、こうした職種で求められるのはコミュニケーション力・説明する力・人を育てる力です。
全部、教員が毎日やっていることです。
意外に思われるかもしれませんが、教員の経験が高く評価される職種がIT業界の中にいくつもあります。
IT業界=プログラマーではありません。ここが最大の勘違いです。
みなさんが「無理だ」と思い込んで選択肢を狭めずにすむように。
まずは一緒に、IT業界にどんな仕事があるのかから確認していきましょう。
IT業界=プログラミングではありません
教員がIT業界で評価される3つの理由
意外に思うかもしれませんが、教員のみなさんはIT業界で歓迎される資質を持っています。
- 「わかりやすく説明する力」が希少
- 人材育成のスキルが求められる
- EdTech(教育×IT)が伸びている
1つずつ見ていきましょう。
理由①:「わかりやすく説明する力」が希少だから
IT業界の大きな課題のひとつが「専門的な内容を、ITに詳しくない人にどう伝えるか」です。
・顧客に製品を説明する
・社内の非エンジニアに仕様を伝える
・誰が読んでもわかるマニュアルを作る
など、こうした場面で噛み砕いて説明する力が求められます。
これは、まさに教員のみなさんが毎日やっていることです。
「わからない人がどこでつまずくか」を想像できる力は想像以上に貴重です。
理由②:人材育成のスキルが求められているから
IT業界は人手不足で未経験者を採用して育てる企業が増えています。
そこで必要になるのが教える人材です。
・新人研修の講師
・社内の教育担当
・プログラミングスクールの講師・メンター
これらの職種では、「教えるプロ」である教員経験が直接評価されます。
理由③:EdTech(教育×IT)が伸びているから
教育とITを組み合わせたEdTech分野は成長している領域です。
学習アプリ、オンライン教材、学校向けシステム。
こうしたサービスを作る企業では「教育現場を知っている人」が強く求められます。
✅️実際に学校で何が起きているか
✅️先生や生徒が何に困っているか
これを語れる人材はその企業にとって非常に価値があります。
みなさんの「学校を知っている」は、IT業界では希少価値です。
教員が目指しやすいIT業界の職種5つ
具体的にどんな仕事があるのか、教員から目指しやすい順に紹介します。
①EdTech企業の教育・コンテンツ職
教材制作、カリキュラム設計、学校向けサービスの企画など。
教育現場の知識がそのまま活きるので教員からの転職では最も相性がいい職種です。
②IT企業の人材育成・研修担当
社員研修の企画・運営、新人教育など。
「教える」というスキルをそのまま職業にできます。
③IT営業(セールス)
IT製品を顧客企業に提案する仕事です。
専門知識は入社後に学べる企業も多く、求められるのは「相手の課題を聞き出し、わかりやすく提案する力」。
保護者対応や進路指導で培った力が活きます。
未経験から挑戦しやすく、成果次第で年収が上がりやすいのも特徴です。
④カスタマーサクセス・サポート
導入した顧客が製品をうまく使えるように支援する仕事です。
相手の状況を聞き、丁寧に説明し、伴走する。
これも教員の得意分野です。
⑤ITエンジニア
5つの中では最も難易度が高い道です。
プログラミングの知識が必要で相応の準備期間がかかります。
ただし、数学科の先生など論理的思考に慣れている方は適性がある場合もあります。
そして今、この「エンジニアへのハードル」がAIの登場で大きく変わりつつあります。
これについては、次の章でくわしくお話しします。
①〜④なら、明日からでも挑戦できます。
【2026年の新常識】AIの登場でプログラミングのハードルは下がっています
先ほど、エンジニアは「5つの中で最も難易度が高い」とお伝えしました。
しかし、この前提は今、大きく変わりつつあります。
理由はエージェント型AIの登場です。
みなさんがよく使っているAIはチャット型AIと呼ばれるものです。
・Chat GPT(提供:Open AI)
・Gemini(提供:Google)
・Copilot(提供:Microsoft)
などが有名ですね。
このチャット型AIは知りたいことをチャット形式で答えを出してくれます。
他にも画像生成AIや音楽生成AI、文章をまとめてくれるAIなどがありますが、エージェント型AIは、日本語で「こういうものを作りたい」と伝えるだけでAIが文章や表計算やプログラミングコードを作ってくれるというものです。
・Codex(提供:Open AI)
・Antigravity(提供:Google)
・GitHub Copilot (提供:Microsoft)
・Claude Code(提供:Anthropic)
などが有名です。
AIが「プログラミングコードを書く相棒」になった
数年前までプログラミングは「文法を覚えて、自分で一行ずつ書くもの」でした。
だから、習得に何年もかかったのです。
でも今は違います。
先ほど紹介したCodexやAntigravity、Claude Codeといった「エージェント型AI」に、日本語で「こういうものを作りたい」と伝えるだけでAIがコードを書いてくれます。
エラーが出れば原因を調べて直してくれます。
つまり「文法を丸暗記していないと何も作れない」という時代は終わりつつあるのです。
実際、このブログもAIを活用しています
【教員は退職代行を使える?公立と私立で違う注意点を現役教員が解説】の記事の後半に出てくる退職代行3社の比較表はClaude Codeを使ってHTMLのプログラミングコードを書いてもらいました。
「退職代行3社の比較表を作りたいのでプログラミングコードを作って」と指示しただけです。
最初にAIから提示されたものを入力すると縦が大きく、1画面で収まっていませんでした。
その修正は「この表を1画面に収まるように修正して」と指示しただけです。
学校でも成績をつけるためのexcelファイルをAIに作ってもらったりしています。
ただ、AIによって提示されたプログラミングコードを実行して、それを微調整したいときにその微妙なニュアンスをAIに伝えるのは難しいと感じています。
そのため、ある程度のプログラミングの基礎知識は身につけておいたほうがいいかもしれません。
私は数学の教員でプログラミングを専門的に学んだことはありません。
それでもAIに指示を出しながら実際に動くものを作れています。
これは数年前なら考えられなかったことです。
ただし「AIがあれば誰でもエンジニア」ではありません
ここは正直にお伝えします。
AIを使えばモノは作れるようになりました。
でも、それだけでプロのエンジニアになれるわけではありません。
なぜなら、企業が求めるエンジニアには、次のような力が必要だからです。
✅️AIが書いたコードが正しいか判断できる知識
✅️なぜそう動くのかを理解する力
✅️問題が起きたときに、原因を切り分ける力
AIは「作業」を代わりにやってくれますが「判断」はしてくれません。
ここを勘違いすると転職後に苦労します。
それでも、教員にとっては大きなチャンスです
とはいえ、AIの登場が教員にとって追い風であることは間違いありません。
理由は3つあります。
①学習のスピードが上がる
わからないことをAIに何度でも質問できます。教えてくれる人がいない独学の弱点がほぼ消えました
②「作りながら学べる」ようになった
文法の暗記から入らず、動くものを作りながら覚えられます。
挫折しにくい学び方です
③教員の「言語化する力」が活きる
AIに的確な指示を出すには、やりたいことを整理して言葉にする力が必要です。これは、授業で毎日やっていることそのものです
特に3つ目は見逃せません。
AIをうまく使える人と使えない人の差は「説明する力」で生まれます。
ここは、私たち教員の得意分野です。
AIが道具を用意してくれた今、あとは「何を作りたいか」を語れる人が強いんです。
現実を知ったうえで今から動き出そう
正直に言うと、簡単ではない部分もあります
いいことばかり書くのはフェアではないので現実的な話もします。
現実①:未経験からのエンジニアは想像以上に大変
「プログラミングスクールに通えばエンジニアになれる」という宣伝を見かけますが、実際はそう単純ではありません。
学習には時間がかかり、転職後も学び続ける必要があります。
エンジニアを目指すなら、まず独学で少し触ってみて「面白い」と感じるか確かめてから決めることをおすすめします。
プログラミングを学ぶのに最適なオンライン学習サイトはprogate(プロゲート)です。
これの
- 【HTML&CSS】の初級編
- 【Java Script】の初級編
の2つをやってみてください。
これが「楽しい」と思えれば、みなさんにはエンジニアの適正はかなり高いと言えます。
※ただし、この「大変さ」は、先ほどお伝えしたAIの登場でかなり変わってきています。
現実②:年齢が上がるほど未経験転職は難しくなる
これはIT業界に限りませんが、20代・30代前半のほうが未経験採用の門は広いです。
40代以降で未経験のIT職を目指す場合は、エンジニアより「教育・研修」「営業」など、これまでの経験を活かせる職種を狙うほうが現実的です。
現実③:最初は年収が下がる可能性がある
未経験で入る場合、最初の年収は下がることがあります。
ただしIT業界は実力次第で早く昇給しやすい業界でもあるため、数年で追い越すケースもあります。
短期的な年収か、長期的な伸びしろか。
どちらを取るかを家族とよく相談してください。
冒頭でもお伝えしましたが、近年IT業界はめちゃくちゃ伸びています。
【教員におすすめの「軸ずらし転職」とは?メリットと成功のコツ】でもお伝えしていますが、転職の目的の1つに「年収を上げる」が含まれているならIT業界はかなりおすすめです。
夢だけで飛び込まず、現実も見たうえで決めましょう。
在職中に始められる3つの準備
「IT業界に興味はあるけど、何から始めれば?」という方へ。在職中にできる準備を3つお伝えします。
準備①:AIを使って「作ってみる」
以前なら「無料の学習サイトで文法を学ぶ」が第一歩でした。
でも今は、いきなりAIを使って何か作ってみるほうが早いです。
・自分の授業で使う小さなツールを作ってみる
・成績処理を自動化する仕組みを作ってみる
・簡単なWebページを作ってみる
AIに「こういうものを作りたい」と日本語で伝えるところから始められます。
ここで「面白い」と感じるか、「苦痛だ」と感じるか、で進む道が決まります。
お金をかけてスクールに申し込むのはその後で十分です。
準備②:学校でのICT経験を「実績」として整理する
GIGAスクール構想以降、多くの先生がタブレットや校務システムを使っています。
・授業でICTツールを導入した経験
・校内でICT担当をしていた経験
・デジタル教材を自作した経験
こうした経験は、職務経歴書に書ける立派な実績です。
「ITに触れたことがない」わけではないのです。
準備③:IT業界にくわしいエージェントに相談する
IT業界は職種が多く、求人内容も専門的で、自分だけで判断するのは難しい分野です。
「未経験だがIT業界に興味がある」と伝えれば、みなさんの経験で狙える職種を教えてもらえます。
登録も相談も無料なので「自分に何ができそうか」を知るだけでも価値があります。
そして、このブログで何度もお伝えしている教員の転職の大原則があります。
①転職は後出しジャンケンと同じ
②転職にはリスクがあるけど、転職活動はノーリスク
③学校現場に戻る道もある
「転職」と「転職活動」は、まったくの別物です。
転職活動は、いわば市場調査。
転職に向けて動いてみて、いい話がなければ、今の学校に残ればいいだけ(ノーリスク)。
教員の仕事は働いても働いても給料が変わりませんが、成果がそのまま給料に反映され、なおかつ産業としても伸びているIT業界への転職は魅力的です。
「内定がでる」=「教員を辞める」というわけではありません。
年収や勤務体制などの条件が出てから行くか残るかを選べる。
だから「後出しジャンケン」なのです。
まず「触る」「聞く」。この2つだけなら、今日からできます。
よくある質問
Q. パソコンが得意ではありませんが、大丈夫ですか?
- 職種によります。エンジニアは相応のスキルが必要ですが、営業・教育・カスタマーサポートなどは、入社後に学べる企業も多いです。
Q. 文系でもIT業界に転職できますか?
- できます。IT業界には文系出身者も多く働いています。特に営業・企画・教育系の職種では、文理はほとんど関係ありません。
Q. プログラミングスクールに通うべきですか?
- エンジニアを本気で目指すなら選択肢になりますが、まずはAIを使って何か作ってみてから判断してください。合わないまま高額な費用を払うのは避けたいところです。
Q. AIがあれば、プログラミングを学ばなくてもいいですか?
- 「作る」だけならAIに任せられますが、仕事にするなら基礎知識は必要です。AIが書いたコードが正しいか判断できないと、実務では通用しません。ただし、AIと一緒に学べるようになったぶん、習得のスピードは以前よりずっと速くなっています。
Q. 教育業界のIT企業(EdTech)は、どうやって探せばいいですか?
- 求人サイトで「EdTech」「教育×IT」と検索するか、転職エージェントに「教育系のIT企業を希望」と伝えると探してもらえます。教育業界に特化した転職エージェントもあります。
Q. 40代でも未経験からIT業界に行けますか?
- エンジニア職は厳しくなりますが、研修・教育担当や営業など、これまでの経験を活かせる職種なら可能性があります。年齢より「何ができるか」で勝負しましょう。
まとめ:IT=プログラミングという思い込みを捨てよう
今回は、教員からIT業界への転職についてお話ししてきました。
エンジニア以外なら教員経験は十分に武器になります
多くの人は「IT=プログラミング」と思い込んでいますが、IT業界といっても全員がプログラミングをするわけではありません。
IT業界にはエンジニア以外の職種がたくさんあります。
✅️営業
✅️企画
✅️人材育成
✅️カスタマーサポート
など様々な職種があります。
そして、こうした職種で求められるのはコミュニケーション力・説明する力・人を育てる力です。
どれもみなさんが毎日学校でやっていることです。
つまり教員の「説明する力」「教える力」はIT業界では評価される部分なんです。
他にも、
・EdTech(教育×IT)分野なら、学校を知っていること自体が武器になる
・AIの登場で、プログラミングのハードルは確実に下がっている
・ただし「AIがあれば誰でもエンジニア」ではない。判断できる知識は必要
・学校でのICT経験は、立派な実績として書ける
ということをお伝えしてきました。
「自分にIT業界なんて無理」と思っていた先生も、少し見え方が変わったのではないでしょうか。
大切なのは可能性を自分で閉じないことです。
私はこのブログを通じて、多くの人に
✅️いつでも転職出来る状態にする
✅️やりたいことを仕事にする
✅️仕事を通して自己実現を目指す
ということが出来るようになってほしいと本気で考えています。
すべての働く人がいつでも転職できるだけの「市場価値」を持てたとしたら、みなさんの生き方すらも変わると断言できます。
まずは、自分の経験でどんな職種が狙えるのか、転職のプロに聞いてみるところから始めてみてください。
それだけで、みなさんの選択肢は確実に増えます。
▶転職の全体像を知りたい方は完全ガイドへ
これからも仕事を通して「目指すのは大好きな自分」を実現するための発信をしていきたいと思います。
ということで、今日の授業を終わります。






