教員を辞めたい20代へ|後悔しない道を選ぶための考え方
どうも!こんにちは、1児の数学教師です。(^o^)/
今から限りある人生の過ごし方についての授業を始めたいと思います。
「思っていた教員の仕事と、全然ちがう」
「まだ若いうちに、別の道を考えたほうがいいんじゃないか」
「でも、数年で辞めたら『根性がない』と思われそうで怖い」
教員になって数年。
こんなふうに、迷いながら毎日を過ごしている20代の先生はいませんか。
そこのあなた、その「迷い」はおかしいことではありません。
20代は仕事の現実が見えてきて、理想とのギャップに1番ぶつかりやすい時期です。
ただ、このまま気持ちにフタをしていると「あのとき動いておけば」と後で悔やむことになりかねません。
後になって悔やんでも仕方がない。「後悔」とはそういう意味です。
20代は教員から転職するうえで1番選択肢が多い年代
だからこそ「何が合わないのか」を切り分けてから動く
20代は未経験の仕事にも挑戦しやすい年代です。
その一方で、合わない理由を取り違えたまま辞めると、転職先でも同じ悩みを繰り返してしまいます。
転職に向けて動く前に、合わないのは「教員という仕事」なのか、「今の学校や役割なのか」を切り分けて考えてください。
この記事では、
- 20代の教員が「辞めたい」と感じやすい理由
- 20代だけが持っている転職での強み
- 後悔しないための辞める前の切り分け方と進め方
を、お話しします。
ぜひ最後まで読んで、明日から実践できるヒントをつかんでください。
私は10年以上公立高校の教師として数学を教えていましたが、そのときの働き方に疑問を感じ、国立大附属高校に転職しました。
私のプロフィールに興味のある方はコチラ→🔗1児の数学教師ってどんな人?
今回の授業のテーマは【20代の教員が後悔せずに次の道を選ぶための考え方】です。
20代の「辞めたい」は理想が強い人ほど大きくなります。
教員を目指したときに思い描いていた授業や生徒との関わりが、毎日の忙しさの中でどんどん遠ざかっていくからです。
私も20代のころ、同じところでつまずきました。
私は進学指導がしたくて教員になりました。
ところが、講師として勤めた学校も、採用されて最初に勤めた学校も、授業を成立させることからスタートするような生徒指導が中心の学校。
「何のために教員になったんだろう・・・」
そう思いながら、毎日の業務を回すので精一杯でした。
しかも私が教員採用試験に合格したのは、大学4年生のときを含めて4回目の受験でした。
それまでは1年契約の講師だったので、継続して同じ生徒と続けて関わることができませんでした。
だから、合格して初任校に勤め始めたときは、自分のやりたいことが実現できなくても、「辞めたい」とは思いませんでした。
そのかわり「絶対にいつか進学校で働くぞ」と、自分に言い聞かせていました。
そんな私の支えになったのは同年代の先生たち。
同じように生徒指導に悩み、その悩みを分かち合える仲間がいたから続けられたのだと思います。
だから、みなさんの「辞めたい」を甘えだとは思いません。
ただ、私の場合は、合わなかったのは「教員という仕事」ではなく、「生徒指導が中心の環境」でした。
そして、そこを取り違えなかったことが、のちに国立大附属高校へ移るという選択につながりました。
20代の今だからこそ選べる道はたくさんあります。
だからこそ、焦って1つに決めないでほしいのです。
みなさんが、20代という大切な時期を後悔なく選べるように。
まずは一緒に20代の先生が置かれている状況から確認していきましょう。
20代の「辞めたい」と、20代だけが持っている強み
まずは、なぜ20代で「辞めたい」と感じやすいのか、そして20代にはどんな強みがあるのかを整理します。
20代の教員が「辞めたい」と感じやすい4つの理由
〔理由①〕理想と現実のギャップが大きい
教員を目指したときの理想が強いほど、現実とのギャップに苦しみます。
授業づくりに時間をかけたいのに、事務作業や生徒指導、部活動で1日が終わってしまう。
この「やりたいことができない」感覚が20代の「辞めたい」の大きな原因です。
〔理由②〕仕事量にまだ慣れていない
授業、担任や副担任、分掌、部活動。
仕事の進め方がわからないうちから、ベテランと同じだけの仕事が回ってきます。
終わらない仕事を抱えて、夜遅くまで学校に残る日が続くと心も体も追いつかなくなります。
〔理由③〕頑張りが給料に表れない
教員の給料は年齢と勤続年数でほぼ決まります。
どれだけ工夫して授業をしても、どれだけ部活動に時間をかけても、同じ年の先生と給料はほとんど変わりません。
民間で働く同級生と比べて、モヤモヤする先生も多いと思います。
〔理由④〕相談できる相手が少ない
職員室では若手教員は「聞きにくい」立場になりがちです。
忙しそうな先輩に声をかけられず、1人で抱え込んでしまう。
その孤独がつらさをさらに大きくします。
20代は転職市場で1番選択肢が多い年代
20代の先生にぜひ知っておいてほしいことがあります。
20代は教員から転職するうえで1番動きやすい年代だということです。
民間企業の中途採用では、20代は「これまでの経験」よりも「これからの伸びしろ」で見てもらえることが多い年代です。
教員以外の仕事が未経験でも応募できる求人がたくさんあります。
年齢が上がるほど即戦力としての経験を求められる求人が増えていくので、未経験の仕事に挑戦するなら20代はとても有利です。
私の周りでも、新卒1年目で旅行会社に転職した先生がいました。
同期で採用された先生の中には、最初の異動で教育委員会に移ったものの、その環境が合わずに塾の先生になった人もいます。
20代の転職先は教育の中にも外にも広がっています。
さらに、教員として働いた数年間もちゃんと強みになります。
✅️毎日人前で話してきた力
✅️わかりやすく説明する力
✅️生徒や保護者と向き合ってきた経験
は、どの業界でも求められています。
動く前に「何が合わないのか」を切り分ける
選択肢が多いからこそ、気をつけてほしいことがあります。
それは、合わない理由を取り違えたまま辞めないことです。
「辞めたい」の原因は、大きく3つに分けられます。
- 教員という仕事そのものが合わない
- 今の学校(生徒層・職場の雰囲気・管理職)が合わない
- 今の役割(担任・部活動・分掌)が合わない
たとえば、合わないのが「今の学校」なら、異動や私立・国立大附属への転職で解決するかもしれません。
合わないのが「役割」なら、次の年度に担任や部活動を外れる相談をするだけでずいぶん楽になることもあります。
逆に、ここを切り分けずに民間へ出ると、思わぬところで後悔することがあります。
私の友人に、民間企業から教員になった人がいます。
その友人は、教員を10年近く続けた今でも「同じことの繰り返しで、刺激がない。民間のときのほうが楽しかった」と話しています。
どちらが正解ということではなく、人によって「合う」「合わない」がまったく違うのです。
このブログで何度も伝えている「教員の転職の大原則」をお伝えしておきます。
①転職は後出しジャンケンと同じ
②転職にはリスクがあるけど、転職活動はノーリスク
③学校現場に戻る道もある
「転職」と「転職活動」は、まったくの別物です。
転職活動は、いわば市場調査。
転職に向けて動いてみて良い話がなければ、今の学校に残ればいいだけです(ノーリスク)。
内定が出てから、行くか残るかを選べる。
これが大原則①「後出しジャンケン」の意味です。
先に内定を手にしてから、辞めるかどうかを決めればいいのです。
今の学校のほうが自分を評価してくれていると感じたら残ればいいだけです。
実際、転職活動をした結果、「今の仕事も悪くないな」と気づいて残る先生もいます。
それも立派な成果です。
・「選べる状態」で今の仕事を続けるのと、
・「ここしかない」と思って続けるのとでは、
心の重さがまったく違います。
「いざとなったら、別の道もある」。
そう思えるだけで、明日からの教室が少し違って見えます。
20代の強みは「選べること」。だからこそ、何から離れたいのかを先に決めましょう。
20代が後悔しないための3つの手順
切り分けができたら、次は動き方です。
- 在職中に転職エージェントに相談する
- 辞めるなら年度末から逆算する
- 教員に「戻れる」ことを知っておく
20代は勢いで動けてしまう年代だからこそ、この順番を守ってください。
詳しく見ていきましょう。
手順①:在職中に20代向けの転職エージェントに相談する
最初にやってほしいのは、辞める前に、学校の外の人に相談することです。
20代の先生には、20代を中心とした若手向けのサービスがある転職エージェントがおすすめです。
教員以外の仕事が未経験でも、どんな仕事に挑戦できるのか、自分の経験がどう見られるのかを教えてもらえます。
対象の年齢は各サービスで違うので、公式サイトで確認してください。
相談したからといって、辞めなければいけないわけではありません。
「まだ迷っています」と伝えて大丈夫です。
手順②:辞めるなら年度末から逆算する
辞めると決めたら、年度末(3月末)の退職を目安に逆算して動くのが基本です。
学校は年度単位で人事が動くので、秋ごろには次の年度の意向を聞かれます。
それまでに、転職活動のめどを立てておくと安心です。
手順③:教員に「戻れる」ことを知っておく
20代で転職をためらう理由の1つが「一度辞めたら、もう教員には戻れない」という不安です。
でも、今は教員が足りていません。
文部科学省の調査では、2024年度に実施された公立学校の教員採用試験の倍率は2.9倍と、はじめて3倍を下回りました。
教員免許は辞めても失効しませんし、講師として現場に戻る道も残っています。
私自身、講師として働きながら採用試験を受け続け、正規の教員になりました。
講師のころは独身だったので、仕事が終わってから4〜5時間は勉強していました。
それでも、夏に不合格がわかると燃え尽きたようになり、年末まで勉強が手につかなかった年もあります。
今は自治体によって、社会人経験や講師経験のある人の1次試験を免除するなど、受けやすい枠を設けているところもあります。
条件は自治体ごとに違うので、募集要項で確かめてください。
だから、教員の転職は「片道切符」ではありません。
外の世界を見て「やっぱり教員がいい」と思えば、戻ることもできるのです。
教員の転職は片道切符ではありません。外を見てから選べばいいんです。
よくある質問
Q. 教員を数年で辞めたら経歴に傷がつきませんか?
- 傷にはなりません。20代の転職は珍しくなく、企業も「なぜ辞めたか」より「次に何をしたいか」を見ています。辞めた理由を、次にやりたいことにつなげて話せれば大丈夫です。
Q. 教員の経験しかありませんが民間で通用しますか?
- 通用します。人前で話す力、説明する力、人と向き合ってきた経験は、どの業界でも求められています。20代は伸びしろで見てもらえるので、未経験の仕事にも挑戦できます。
Q. 公立から私立や国立大附属に移るのも「転職」ですか?
- はい、立派な転職です。合わないのが「教員という仕事」ではなく「今の学校」なら、学校を変えるだけで解決することもあります。私もそうでした。
Q. まだ辞めると決めていなくても、エージェントに相談していいですか?
- 大丈夫です。「情報を集めている段階です」と伝えれば、それに合わせて話を聞いてもらえます。相談しても、転職しなければいけないわけではありません。
まとめ:20代の「辞めたい」は、選び直すチャンス
20代の教員が後悔せずに次の道を選ぶための考え方について、お話ししてきました。
最後にもう一度、この記事の結論をお伝えします。
20代は教員から転職するうえで1番選択肢が多い年代
だからこそ「何が合わないのか」を切り分けてから動く
そのうえで、本文でお伝えした大事なことをもう一度整理します。
20代の「辞めたい」は、
🌀理想と現実のギャップ
🌀慣れない仕事量
🌀頑張りが給料に表れないこと
🌀相談相手の少なさ
から生まれます。
どれも、みなさんの力不足ではありません。
真剣に仕事に向き合ってきたからこそぶつかる壁です。
そして20代は転職市場で伸びしろを見てもらえる、とても有利な年代です。
教員以外の仕事が未経験でも、挑戦できる求人はたくさんあります。
ただし、合わないのが
- 「教員という仕事」なのか
- 「今の学校」なのか
- 「今の役割」なのか
で選ぶべき道はまったく変わります。
私の場合、合わなかったのは生徒指導が中心の環境でした。
そこに気づけたから、学校を変えるという道を選べました。
動くときは、在職中にエージェントに相談し、年度末から逆算して進めてください。
そして、教員には「戻れる」という保険があることも忘れないでください。
最後に、もう一度だけ言わせてください。
20代の「辞めたい」は、逃げではなく、選び直すチャンスです。
焦って1つに決める必要はありません。
まずは外の世界を知るところから、始めてみてください。
▶転職の全体像を知りたい方は完全ガイドへ
みなさんの人生の主人公はみなさん自身です。
ということで、今日の授業を終わります。
【出典】文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」(2024年度実施分)





