転職

プロ野球のFA制度から学ぶ、年収が下がる転職をオススメしない理由【3選】


どうも!こんにちは、1児の数学教師です。(^o^)/
今から限りある人生の過ごし方についての授業を始めたいと思います。

みなさんはプロ野球に関心がありますか?
プロ野球のオフシーズンはストーブリーグと言われるように各球団の翌シーズンへ向けた補強や選手の移籍についての報道でネットニュース、SNSを騒がせています。特に2024年のオフシーズンは元日本ハムの上沢直之選手の話題で持ち切りだったように感じています。

上沢選手をご存知でない方のために上沢選手のソフトバンク移籍の経緯について紹介します。

●2023年
・シーズン終了後にポスティングでメジャーリーグ挑戦
・このとき新庄監督から「(条件や環境が厳しいから)マイナー契約なら辞めておけ」と進言されるも、「メジャーで野球するのが夢」という理由でメジャーリーグ挑戦

●2024年
・レイズと契約
・開幕直後にレッドソックスにトレードされ、メジャー登板を果たす。
・しかし、出場はわずか2試合で0勝0敗、防御率2.25。
・9月に右肘を負傷し帰国。
・帰国後日本ハムの球団施設を借りてリハビリを行う

●2024年オフシーズン
・「家族のために」日本球界を復帰を検討する
・上沢選手が本来の国内FA権を取得するにはあと1年日本でプレーする必要がある
・MLBから帰国後は自由契約状態のため、日本ハム復帰が有力視されていたが他球団とも交渉を開始
・ソフトバンクと4年契約で基本合意。
・日本ハムは単年契約を提示したとされ、条件面で大きな差があった。
・家族を北海道において福岡でプレーする予定

という流れです。

今回は上沢選手の選択の是非について考えたいわけではありません。
ただ一連のニュースを見て感じたのは「会社からの年収の提示額」=「自分自身の評価」だということです。プロ野球選手のFA移籍については毎年のようにネットニュースを賑わせていますので、そこから私たちの年収を上げていくためのヒントがあると思っています。

私は15年以上公立高校の教師として数学を教えていましたが、そのときの働き方に疑問を感じ、国立大附属高校に転職しました。今まで偏差値40未満の学校から偏差値70以上の学校に勤務し、5000組以上の生徒や保護者と関わってきました。子育てや家族のありかたは本当に千差万別です。そういったことを考える中で

  • 教師として生徒との向き合い方
  • 自分の家族との向き合い方
  • 自分の人生との向き合い方

について考えさせられることも多く、「人生には限りがある」という当たり前のことを意識するようになりました。

私はもともと貧乏性でお金に対してケチケチしてるタイプでした。
しかし結婚して子どもが生まれ、改めて自分の人生計画を見直した結果、家族で思い出を作ることにお金を使いたいと考えました。それからはお金の勉強をスタートし、ファイナンシャルプランナー、簿記などお金に関する資格を取り、NISAで投資をスタートさせました。
また夜間の大学院に通い、自分の教員免許を専修免許にパワーアップさせ、大学院卒の給与体系に移行することに成功しました。

  • 給与収入
  • 資格手当
  • お金の知識
  • 配当金

のバランスをとりながら、年々収入を増やすことに成功しています。

今回の授業のテーマは【プロ野球のFA制度から学ぶ、年収が下がる転職をオススメしない理由【4選】】についての内容です。

年収が下がる転職をおすすめしない理由① 年収アップの交渉がしにくくなる

まず1つ目が年収アップの交渉がしにくくなるからです。
企業は最終面接や入社後に「パフォーマンスがよかったらすぐに昇給できますよ」とか、「あなたは管理職、幹部候補です」って伝える割に、その約束が守られないケースはすごく多いんです。
2024年にマイナビ転職が直近2年以内に転職した800名を対象に行った「転職による年収アップの実態調査」によると、転職後の年収が「理想よりも低い」と感じる人は約6割。理想の年収額は平均626万円で、現実とのギャップは約120万円という結果だったようです。
入社してから待遇が良くなるって信じてたのに、期待通りにならなかったって感じてる人がこれだけいるわけですね。

ここでプロ野球選手のFA移籍を参考にしてみると、球団として本当に欲しい人材だったら最初から高年収でオファーを出すんです。

上沢直之選手も

  • 日本ハムからのオファー:単年契約(提示額は不明)
  • ソフトバンクからのオファー:4年10億円契約(金額は推定)

というオファーを天秤にかけたうえで、ソフトバンクに移籍しました。

・メジャー挑戦のときに日本ハムは快く送り出した
・リハビリでは日本ハムの施設を使っていた
・日本に帰ってきた理由は”家族”なのに、”家族”を置いて単身で福岡へ

とか感情的な部分を出すと論点がズレていくので、「金額」だけで判断すると、ソフトバンクのほうが上沢選手を評価していたということですよね。おそらく”先発投手のローテーション”というポジションも与えられていると思います。

これを転職の場合で考えてみても、企業側も本当に欲しい人材だったら、最初から高額な年収を提示するはずですし、最初からポジションも与えるはずです。入社後に「パフォーマンスがよかったら」ってある意味卑怯なセリフだと思います。転職者目線で見ると、転職後すぐに高いパフォーマンスを発揮するのって難しいと思いませんか?
だって成果を出すために必要な情報が揃ってませんよね。

 ・この会社のキーパーソンは誰なのか
 ・どういった流れで仕事をしているのか
 ・この会社の目指すべきビジネスモデルはなんなのか
 ・部署としての目標はなんなのか
 ・どんな企業文化で働いているのか

とか、こういう部分がわからないと、現実問題として成果を出すには時間がかかります。
すぐに会社に馴染んで成果を出せる人ってほんの一握りの人で少数派だと思います。

みなさんも転職先で”すぐに結果を出せるかどうか”の確信って持てませんよね?
「確信が持てない」=「不確実な未来が待っている」ということだと思うんです。

数学パパ

うまくいくかもしれないし、うまくいかないかもしれない

でも、未来が不確実なのは当たり前ですよね。
そして、もしうまくいかなかったときのリスクを転職者側が背負って、年収アップの交渉がしにくいっていう問題は、その不確実な未来のリスクをどのようにコントロールするかっていうのが、ここで1つテーマになってくるわけですね。うまくいかなかった時のリスクを転職者側が背負うのは、少し違和感を感じます。

繰り返しますが、もし企業から本当に欲しがられる人材なら、企業はリスクをとってでも好条件で採用したいはずです。微妙な条件を出してくる時点でそこまでの熱意がないということだと思います。条件っていうのは企業の意思そのものだと思います。
だからやっぱりどういう姿勢かは重要なポイントです。

年収が下がる転職をおすすめしない理由② 生活水準を維持しにくくなる

2つ目は生活水準を維持しにくくなるということです。dodaの『転職し理由ランキング【最新版】みんなの本音を調査!』で2023年7月~2024年6月の1年間に転職した人に、転職理由35項目の中から該当するものを「複数回答」で選んでもらったところ、転職理由の1位は4年連続で「給与が低い・昇給が見込めない」でした。


そもそも給与が低くて転職を考えているのに、転職先で年収が下がったら家計的な負担も大きいですよね。特に下がった年収に合わせて生活レベルを落とすのはかなり難しいです。

生活レベルを落とすのが難しいのが家賃、食費、美容費、教育費、遊興費、サブスク費などじゃないかと思います。なぜなら、ダイレクトに生活満足度に影響してくるからです。

・家賃:今よりも2万円下げる
   →住居費は割高・割安というのがないものです。
    家賃が高い家は広い、駅から近い、利便性が高いなど、高い理由があります。
    そこの家賃を下げると家が狭くなる、駅から遠くなる、利便性が悪くなると
    なるので精神衛生上よくありません。

・食費:今まで月6万円の食費を5万円にする
   →食事は1日3回毎日摂るものです。
    買い物や食事のたびにストレスがかかります。

・美容費:2ヶ月に1度行っている美容院の頻度を下げる、1000円カットで済ます
    →人は見た目が9割と言われています。
     髪が伸びてきたら清潔感に影響しますし、1000円カットは値段なりの見栄えに
     なります。

・教育費:習い事を1つ減らす
    →お子様が塾やスポーツ、ピアノなどを習っている場合、子どもが続けていること      を親の都合で辞めさせるなんてできませんよね。

・遊興費:自分のお小遣いを1万円減らす
    →趣味でストレスを解消している人は多いと思います。
     趣味に使えるお金が減るということはストレスを解消できないということです。

・サブスク費:サブスクを1~2個減らす
    →サブスクは私たちの生活に欠かせないものになっています。
     また定期購入系のサブスクの場合は解約しようと思っても、
     電話でしか解約ができず、しかも長時間つながらない場合もあります。

また生活水準を下げなくても毎月の貯蓄率を下げることで生活満足度に影響を与えないという手段もありますが、人間には「選択をせまられると無意識に損をするかしないかで考える」習性があります。

例:次の2つの選択肢を考えてください。

  • A→100%の確率で100万円がもらえる道
  • B→50%の確率で200万円もらえるが、50%の確率で0円になる道

  の2つがあったらどちらを選びますか?

数学パパ

統計的には圧倒的にAを選ぶ人が多いようです

このように人はできるだけリスクの低い選択肢を選ぼうとします。
つまり人間は毎月の貯金額を下げることを無意識に避けようとします。

そもそも転職を考える理由に「年収の低さ」があるのに、そこからあえて年収が下がると転職先を探す必要はありませんよね。

年収が下がる転職をおすすめしない理由③ モチベーションの低下につながる

3つ目はモチベーションの低下につながるということです。転職時は「やりがい」や「環境」を重視していても、実際に働き始めて収入の低さを実感すると、不満が出てくることがあります。

数学パパ

教育現場でよく言われている「やりがい搾取」ですね

やりがい搾取は労働者の使命感によって成り立っていると思います。

 ・お客様が喜んでくれた
 ・チームで協力できた
 ・新商品を開発した
 ・プロジェクトを成功させた

こういった「やりがい」や「労働環境」、「同僚性」ももちろん大切ですが、その根底には満足できる収入があることだと思います。満足できる収入がなければ、こういったやりがいは長続きしません。
まさに使命感のみで働いている状態が続きます。使命感の占める割合が多くなると、長時間労働やサービス残業にもつながっていき、結果として心や身体を壊すことにつながっていきます。

私も過去の勤務校で生徒指導部長(生徒たちを注意したり、問題が起こったときに動く先生たち)をしていたことがありました。学校現場にはこういった〇〇部長、△△主任、のような校内のみの役職がありますが、責任や仕事が増えるだけで給与は増えません。

でも3年目の年度末評価のときに組織の中でもトップクラスの評価をしてもらい収入アップにつながりました。生徒指導部長をしていれば”学校を運営する一員”という実感や”生徒の変化”にやりがいを感じることもありましたが、収入アップにつながる評価が何よりのモチベーションアップになるってことに改めて気づきました。

プロ野球選手のFA移籍でも、移籍前は「実家が〇〇県にある」、「在京球団志向」、「あの球団だとポジションが空いてるからスタメンで出られる」といった情報で移籍する球団が2~3つに絞られていったりしますが、最終的には「◯年契約、年俸総額◇億円」といった収入アップにつながる部分で移籍する球団を選ぶ場合が多いです。

冒頭にも紹介したように2024年に(日本ハム→レッドソックス→)ソフトバンクに移籍した上沢直之選手も

  • 日本ハムからのオファー:単年契約(提示額は不明)
  • ソフトバンクからのオファー:4年10億円契約(金額は推定)

この2つを天秤にかけると、どちらのほうがモチベーションを高くしてプレーできると思いますか?※繰り返しますが感情的な話をすると論点がずれるので「金額」だけで判断した場合です。

やっぱり労働者への評価に報酬は欠かせません。

年収が下がる転職をおすすめしない理由④ 次の転職に響くから

4つ目は次の転職に響くからです。
アホみたいな話ですけど、「年収の高い人」=「優秀な人」って思いませんか?

質問:1番優秀な人は誰だと思いますか?
 ・年収3000万円のAさん
 ・年収1000万円のBさん
 ・年収800万円のCさん
 ・年収500万円のDさん

  答え:わからない

そもそも、その人が仕事ができる優秀な人かどうかは年収だけではわかりません。
優秀な人かどうかは、仕事が早い・協調性がある・コミュニケーション力がある・後輩の育成ができる・スケジュール管理ができる、とかそういった要素によって決まります。

でも多くの人がAさんと思いませんでしたか?
ここでいう”多くの人”っていうのは”世間の人”と認識できます。
世間の人は「年収が高い人」=「優秀な人」みたいなイメージをもっています。
当然、経営者とか採用担当者も同じです。

そして採用する人の立場になって考えてみてください。

年収500万円のDさんが「私は仕事ができます。年収1000万円で採用してください。」って言ったとしてもそれを信用して採用しますか?

転職市場では、前職の年収が評価、判断材料の1つになります。転職エージェントも求職者が前に在職していた会社の年収水準をしっかり確認し、それを踏まえたうえで次の求人を紹介しています。

理由①でも書いたように、転職後すぐに高いパフォーマンスを発揮することは難しいです。

・今の会社に残っても収入アップにはつながらない
・転職してもすぐに結果を出せるかはわからない

こういったリスクがある中でどうやって自分の市場価値を高くキープするかが大切です。その自分の市場価値を高くキープするというのが年収の下がらない転職をするということです。年収の下がらない転職をしていれば、もし次に転職したくなっても必要以上に不利にならなくて済みます。

仮に今の年収が500万円で次の会社に行って450万になったとします。

もしその職場が合わなくて、もう1回転職したいってなったら、次はめちゃくちゃ不利な戦いが始まります。それが次の会社で年収が600万円になっていたとしたら、次に転職するときも年収600万円の人の転職として年収のステージをキープしたまま戦えます。

年収が上がるような転職をすると

 ・転職後に貯められるお金が増える
 ・(自分を高く評価してくれた会社のために)モチベーション高く仕事ができる
 ・また転職したくなっても次を探しやすい

数学パパ

自分の市場価値が上がって困ることは何ひとつありません

転職者の年収事情

ここまで年収が下がる転職をおすすめしない理由を4つ紹介してきましたが、そもそもみなさんは転職するとどれくらいの人が年収アップして、それくらいの人が年収ダウンするのかご存知でしょうか?
ここで厚生労働省の『令和2年転職者実態調査の概況』を紹介します。

年齢区分ごとに
 ①年収が増えたか
 ②変わらないか
 ③年収が減ったか
をアンケートにしたものです。

年齢区分①増えた②変わらない③減った①ー③
15~19歳8.84.186.0-77.2
20~24歳46.518.133.213.3
25~29歳46.320.133.013.3
30~34歳48.618.432.815.8
35~39歳40.620.537.72.9
40~44歳41.720.737.44.3
45~49歳39.727.532.57.2
50~54歳27.019.153.2-26.2
55~59歳32.116.549.9-17.8
60~64歳14.624.061.2-46.6
65歳以上18.712.369.0-50.3
37.520.941.2-3.7
41.019.238.62.4

この数字だけ見てもよくわからないかもしれないので結論を言います。

結  論

20~49歳までの約40%以上の人が転職で年収をアップさせている

つまり、10人中4人は年収アップのチャンスがあるってことです。
ぶっちゃけ、これを見てどう思いましたか?

  • 「思ったよりも少ないなぁ」って思ったか
  • 「10人中4人は年収アップのチャンスがあるの?」って思ったか

感じ方は人ぞれぞれだと思います。

数学パパ

私の体感は、「めっちゃ多いやん!」です

転職して年収アップできるのが1割だったりしたら、転職活動すらしたくなくなりますよね?

もう1度、転職の大原則を復習しておきましょう。

転職の大原則

 ①転職は後出しジャンケンと同じ

 ②転職にはリスクがあるけど、転職活動はノーリスク

実際に転職活動をして年収アップの転職ができなかったら、転職しなければいいんです。
でも転職した人の40%ぐらいは年収アップしているというデータがあるなら、転職活動してみるのが良いと思います。

数学パパ

転職活動そのものにはチャンスしかありません

実際に転職エージェントから話を聞いて、年収が上がりそうなら転職すればいいし、10人中4人には入れなさそう、今のスキルとか条件では年収が上がる見込みがない、ってなれば転職しなければいいんです。

次に「年収が増えた」と回答した人から、「年収が減った」と回答した人を引いてグラフにするとこうなります。

このグラフを見てもよくわからないかもしれないので、また結論を言います。

結論

転職で年収を上げようと思ったら、とにかく若い方が有利です

さきほどのグラフに補助線を引きましょう。

こうすると年齢が若ければ若いほど年収が上がる確率が高い(赤線)ってことです。
逆に言えば、年齢を重ねれば重ねるほどチャンスがなくなっていきます(青線)

今は少子高齢社会なので若い労働力は貴重です。労働市場においては「若い」ってことだけで魅力があります。若さっていうのは価値があることなんです。

数学パパ

毎年入学してくる高校1年生には無限の可能性があると感じています。

だから「若さ」に勝ちがあると気づいている人はもうすでに行動して、主体的にキャリアを重ねています。今の世の中は大転職時代と言われるように転職市場が活発ですが、もし不況がきたら、企業の求人の扉は開かれなくなっていきます。
今がチャンスのときです。

まとめ

今回はプロ野球のFA制度から学ぶ、年収が下がる転職をおすすめしない理由を4つ紹介しました。

  1. 年収アップの交渉がしにくくなる
  2. 生活水準を維持しにくくなる
  3. モチベーションの低下につながる
  4. 次の転職に響く

まず1つ目、「年収アップの交渉がしにくくなる」ですね。
企業側が「入社後のパフォーマンスがよかったら待遇アップするよ」って言葉を真に受けてはいけません。企業側が本当に自分のことを評価しているなら、最初から高額な年収を提示するはずですし、最初からポジションも与えるはずです。

2つ目は「生活水準を維持しにくくなる」です。転職先で年収が下がったら家計的な負担も大きく、下がった年収に合わせて生活レベルを落とすと生活満足度に影響してくるのでメンタル的にもよくありません。

3つ目は「モチベーションの低下につながる」です。「やりがい」ももちろん大切ですが、その根底には満足できる収入があることじゃないでしょうか?満足できる収入がなければ、こういったやりがいは長続きしません。

最後は「次の転職に響くから」です。一般的には「年収の高い人」=「優秀な人」に見えるんです。転職っていう不確実な世界でまず大事に考えたいのは安定した収入です。

前職で年収700万円だった人は
 ・誰かがこの人を年収700万円だと評価したんだ
 ・年収700万円分の仕事をしてくれるだろう
っていうように見えてきます。実際にその人がそれぐらいの仕事をしてくれるかはわかりませんが、自分の年収は高くキープしておきましょう。

今までこうやって説明してきましたが、今勤めている企業がブラック企業だったり、パワハラ、セクハラが横行しているような会社の場合は年収とかの以前の問題で心と身体が壊れる前にその環境から逃げてくださいね。

転職した人たちの年収事情でも紹介しましたが、20~49歳の約40%の人は転職で年収を上げられる可能性があります。もし転職で年収50万アップさせられたとすると、今後30年で1500万円の経済的メリットがあります。

1500万円あると
 ・子どもの教育費を出せる
 ・老後の心配も減る
 ・海外旅行に行ったり贅沢費を増やせる

数学パパ

一気に生活がラクになりますね

ノーリスクの転職活動で、年収が上がる場合だけ転職すればいいんです。

日本企業の
 ・年功序列の賃金上昇のスピードはすごく遅い
 ・終身雇用が当てにならない
賢い人たちはこういうことをよく理解していて、それに気づいた人から行動して年収をアップさせています。チャンスは誰にでもあるのでぜひチャレンジしてください。

「そうは言っても転職ってリスクあるよね」とか「転職ってハードル高いですよね」,「転職って優秀な人しか成功しないんでしょ?」って声をよく聞きます。

確かに、転職にはリスクがあります。
そんなときは転職の大原則を思い出してください。

転職の大原則

 ①転職は後出しジャンケンと同じ

 ②転職にはリスクがあるけど、転職活動はノーリスク

転職活動をした結果、
 ・年収が下がりそうなら転職しない
 ・年収が上がりそうなら転職する
の選択をすればいいんです。

転職活動って今の自分の市場価値を確かめる意味でもとても大事なことです。
転職活動をした結果、
 ・年収が下がりそう → 今の会社が自分を高く評価している
 ・年収が上がりそう → 今の会社の自分への評価が低い
っていうこともわかります。

今の会社が自分を高く評価してくれているってわかるだけでも、今の仕事へのモチベーションは上がりますし、それでも転職をしたいと思うなら、自分の市場価値を高めるためにも、資格取得を目指したり、今の会社でポジションを変えて実績を積んだり、転職で年収アップさせるための作戦を考えられます。

数学パパ

まずは自分の市場価値を知ることが最重要ってことです

今の年収は400万円だけど、そもそも今の自分の市場価値は年収400万円として正しいのかどうかがわかっていない人ってとても多いんです。今の年収が400万円だったとして、もし誰かに「なんであなたの今の年収は400万円なの?」って聞かれたとき

「何社か受けてみて、自分の市場価値を調べて見たんだけど、今の自分のスキルと年齢を考えると年収400万円が適正だった」

って言える人って少ないと思います。

「今の会社でずっと勤めていて、今の年齢はこれぐらいだから、同世代の社員と比較してもこれぐらいかな」

って答える人がほとんどだと思います。
みなさんも家電や車を買い替えたり、引っ越すときの家賃でも相場を調べますよね。
相手の言い値で車を買ったり、賃貸を契約することなんてしないはずです。
自分の市場価値を知らないっていうのは、相手の言い値で契約しているのと同じことです。
まずは相場を調べましょう。

年収アップっていう観点からオススメできる厳選した転職エージェントは次の2社です。

オススメの転職エージェント
  • 30~40代:JACリクルートメント
  • 20代:マイナビAGENT

が良いと思います。

JACリクルートメントについて紹介します。

JACリクルートメントの特徴
  1. 業界3位の転職エージェント
  2. ハイクラスとか専門職向けて即戦力を求める求人案件が多い
  3. ②の条件を求めている求人案件が多いので、合うとか合わないがはっきりしやすい
  4. 基本的に評判はかなり良い
  5. 実際に使ってみた人に聞いても大満足の対応

JACリクルートメントの対象は年収600万円以上の人ですが、今の年収がそこに達していない人でも登録してみるのがいいと思います。もしJACリクルートメントに相手にしてもらえたらそれだけで、年収アップの可能性があるので「待遇をアップさせたい!」という人はぜひコンタクトを取ってみるといいと思います。

JACリクルートメントの公式サイトへ

次にマイナビAGENTについて紹介します。

マイナビAGENTの特徴
  1. 日系大手が得意分野
  2. 20代~30代前半の求人に強い
  3. 親身になって相談にのってくれる
  4. ブラック企業を避けたい人におすすめ

このエージェントは「ハイクラス」というイメージが薄いかもしれません。でも、マイナビAGENTの得意分野は「日系大企業」なんです。大企業の求人案件が多いので、年収が上がる可能性は十分に高いと言えます。

「今20代で年収を絶対上げたい。でも転職活動は初めて」みたいな人には間違いなくこのエージェントをオススメします。

マイナビAGENTの公式ホームページへ

私は転職活動をするときは転職サイトじゃなくて、転職エージェントを使うことをオススメしています。転職エージェントって成果報酬なので登録者を転職させてはじめて報酬が手に入ります。だからいい加減な転職エージェントに登録してしまうと、とにかく就職させようとしてきたり、何でもかんでも理由をつけて転職させてしまえ!ってレベルの担当者もいます。

でもこの2社は本当に心からおすすめできる転職エージェントなのでまずは登録して、転職活動をスタートさせてください。

異性との関係に例えると怒られるかもしれませんが、異性関係では「もっといい人いないかな?」って2人で遊んだり、浮気して比べたりするのは人としてNGですが、仕事とか会社は比べた方がいいですよ。自分の市場価値は常に変動しているので、自分を安売りせずにどんどん市場価値を高めていってほしいと思います。

ということで、限りある人生の過ごし方についての授業を終わります。